僕は、ソフト制作を行う会社で仕様をまとめる仕事を担当している主任だ。発注者の要求を聞き、仕様をまとめて、協力会社の請負会社へ一部の仕事を発注する仕事だ。
発注者からの無茶な要求変更がよくあった。そのたびに請負会社のリーダさんへ仕様の変更を入れる必要があった。理不尽な要求もあり、営業的な面で飲み込む必要があった。発注先の請負のリーダさんは、能力の高い、仕事ができる女性だった。キリっとした感じで冷めた感じの見た目だった。見た目とは逆に、チームプレイが口癖で協調性と自分が知らない変わった熱さを感じた。
ある時、「リーダさんは、チームプレイという言葉が好きですよね?」と聞いてみた。
「そうですね。だって一人では実現できないことがチームならやれることあるし、助け合って問題を解決することもできるでしょ。」
「おっしゃられる通りと思います。そういうチームを目指しているんですね。」