年末は、この世界も一大イベントがある。FCでもイベント企画があって、こういうときは、サブマスターのフレンド組が力を発揮した。
僕は、参加しただけだ。役割や芸を要求しないのは、新参で内向的な僕に気を使ってくれていたのだと思う。イベントのゲームは、よくあるサイコロ大会で各自好き番号を最初に言って、マスターがダイスを振って、一番近い数字の人が優勝となる。自分は、4等で、ミニオンをもらった。ここでも、一番でもびりでもなく目立たない位置だと感じた。
ただ今年は、FCのみんなにプレゼントを用意した。彼女だけに特別にとはとても勇気がなかったので、みんなに送るんですよという体を取った。最新のヒーラー飯が、いい感じのお菓子だったので、それを選んだ。
みんなに渡して回った。流れで彼女の番になって、たぶん当たり障りなく喜んでくれるんだろうなと最初から感じていて、その通りになった。
それでもうれしかった。僕なりに頑張ったと思う。こうして年がくれた。