長谷川のキャラネームは、Good River グッド リバー、名前からとった感じだ。僕は、全く名前が思いつかなかったので、長谷川の名前を逆にしようとBad Islandにしようと思った。バッド アイランドでは、ゴロが悪いので、バッド ランドにした。僕は、長谷川の作ったフリーカンパニー(FC)に所属している。人つきあいがうまい長谷川は、ゲーム開始早々、友達を2人つくっていた。さらに、FCを作るからと僕も誘われた。正直当時、FCには興味なかったが、直接の頼みだったので断れなかった。
その僕と長谷川のフリーカンパニーに新人が加入してきた。確認するとかわいい女性キャラだった。名前は、Aya Bluemoon、アヤちゃんか。長谷川が、珍しく、僕に、手を出すなよと言ってきた。そんなこといつも言わないのに。そういわれても、ここでの僕は、チャラ男なので、そういう訳にはいかなかった。とりあえず、手を出すというのがロールプレイの掟だった。
新人加入で紹介するからとマスターの長谷川からFCハウスに呼び出された。新人がいた。
「アヤ ブルームーンといいます。アヤと呼んでください。よろしくお願いします。まだ始めたばかりです。色々教えてください。」とチャットで自己紹介した。
僕も「バッドです。よろしく。アヤちゃんか。いい名前だね。キャラクリもかわいくていいよ。ジョブは何?」と返した。
アヤちゃんは、ちょっと引いた感じで「幻術士です。」
「だよね。やっぱり。似合ってるよ。一緒にダンジョン行こうか。」と返す。
「まだレベル1です。行けません。」
「気にしないで、いつでも、一緒にいくから。じゃ、レベル上げ行こうか。」
あくまでもからもうとする。見かねた、長谷川が、「バッド。」と僕に呼びかけた。「ルレ行くよ。」と。
仕方ないので、「じゃ、また。なんかあったら気軽に相談して」と会話を終わらせた。僕は、オンラインなら普通に会話ができる。