今日、スマホに坂本さんから連絡が入っていた。すっかり忘れていたが、SNSの交換だけしてたんだ。「この映画みましたか。もしよかったら、一緒に見に行きませんか」とは書いてある。“何の目的があるんだ。僕と遊んだって面白くないだろう。”と思いつつ。「すみません、その映画には興味ないです。」と返した。すると、音声通話が鳴った。坂本さんからだ。「だと思いました。実はこっちを観に行きたかったんです。今週末どうですか?」
僕は、直接のお願いに弱い。なぜか借りがあるように感じて、返さなければと思い、要望を受け入れてしまう。即OKした。
映画は、普通に面白かった。その後、カフェに入った。そこで、坂本さんから、相談があった。「最近、チャラ男にからまれて困っているんです。入れてもらったサークルの先輩なので無下にできないので適当に合わせていますが。どうすればいいんですかね。」
映画サークルかな?と思いつつ「坂本さんに好意があるんじゃないですか。」と返した。
「私は、チャラチャラした奴が大っ嫌いなんです。月島さんは、どういう人が好みですか。」
「僕ですか。」と天井を見上げて「そうですね。落ち着いた人ですかね。」と具体的なイメージがわかず、適当に答えた。
「そうですよね。私も、落ち着いている人が良いと思うんですよ。」と、同意見に納得している感じだった。
夕方になって、彼女が、「この後、食事どうですか」と提案があったが、今日は大事な予定が入っていた。ヴィエラ女子との水着撮影会の予定が。だから、なんとか僕は、その食事の誘いを断った。理由が説明できないところがつらい。