坂本さんとの初デート予定でドキドキの中、チャラ男のロールプレイをする気持ちにもなれず、FCハウスに向かった。
アヤちゃんが木人に向かっていた。ヒーラーなのに攻撃の練習?と思ったので「何しているの?」と聞いた。
「攻撃の合間にヒールする練習です。ただ、ヒール対象がいないので、うまくいかないんですよ。」
そういうことか。
「アヤちゃん、もうチョコボもらった?」
「はい、もらったばかりですが、マイチョコボいます。」
「じゃあ、ここじゃなくて、フィールドの木人に行こう。」
二人でフィールドの木人の場所に向かった。
「バディだせる。メニューから呼び出せるんだけど。」
「キザールの野菜を持っていません。」
「あげるよ。呼び出すのに必要なのでたくさん持っておいた方がいいよ。」
キザールの野菜を分けてあげた。
「ありがとうございます。」アヤちゃんがチョコボを呼び出す。
「木人に攻撃してみて」と僕が促すと
アヤちゃんが木人に石を投げ始めた。するとチョコボも同じ木人を攻撃しだす。
「バディをターゲットして、ヒールしてみて。」と僕がアドバイスする。
「ああ、攻撃とヒールが両方できますね。」と感心していた。
「イメージトレーニングにしかならないけど、一人で練習できるよ。」
「ありがとうございます。バッドさんって親切なんですね。」
チャラ男をする気にもなれなかったので、素で回答してしまった。
「チョコボ訓練するとフィールドでソロで戦うときに、助けになるので便利だよ。育てればヒールもしてくれるようになるから。」
一通りアドバイスが終わったので、僕だけ帰ろうとする。
アヤちゃんが「SS、一緒にとって下さい。」と言ってきた。
「最近、グルポも勉強しているんで、エモートとかもいろいろ習得しましたよ。」
何枚か、SSと一緒にとって、解散した。そのSSは、その日のアヤちゃんの日記に載っていた。「FCの先輩に練習付き合ってもらいました。」とあった。一応、いいねをつけておいた。