坂本さんに振られたような振られていないような状況がかえって僕の心を坂本さんに縛り付けた。
最近、ゲーム内でも女の子と遊んでいない。習慣でゲームに入るがチャラ男ができないのでFCハウスにこもっている。そんな僕を心配してくれるのは、アヤちゃんだけだった。他の娘は、誰一人連絡もくれなった。アヤちゃんに相談してみよう。
「実は、好きな人に振られちゃったんだよ。多分、きっと」
「好きな人いるんですか?ちょっとショックです。でも振られちゃったんですよね。」
そんな言い方ないだろうと思いつつ。
「プレゼント攻撃にあっているみたいなんだよ。最初は嫌いと言っていたのに、手作りのアクセサリーとかもらって、揺らいだみたいなんだよね。」
「お金持ちなんですね、ライバルさんは。じゃあ、しょうがないんじゃないですか。」
アヤちゃんは、すごくつれない。
「なんか逆転する手ないかな。(深刻)」
「無駄かもしれませんがプレゼント作戦したらどうですか。(適当)」
「何がいいかな。(深刻)」
「花束ですかね、でっかいやつ。サプライズで渡すとか。(適当)」