やり直し

二人で電車に揺られていた。電車は海に向かっている。
駅から海沿いの公園を散策し、海が見える高台の公園についた。前に座ったベンチにまた座った。前回よりもちょっと気温が高くなっているけど、海風が涼しく、心地いい。
坂本さんは、荷物からポットとサンドイッチを出した。彼女は、カップにコーヒーを注いで、僕に渡した。そして、サンドイッチを差し出した。サンドイッチは彼女の手作りだった。
彼女は、「おいしいかわかりませんが、手作りですよ。」と言った。
一口食べて「おいしいですよ。本当に」本当においしいと思った。
優しい風が吹いていた。海を眺めながらサンドイッチをほおばる。
「坂本さん、僕と付き合ってください。」
「はい、よろしくお願いします。でも、ゲームのチャラ男は、私だけにして下さいね。」
優しい風が吹いている。

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