クエスト4-エールポート

彼女は、エールポートの養父母には感謝していたが、家族という感覚はなかった。同じエールポートの食堂の息子が同じ年ごろだったので、その息子がラノシアの生活や文字などをおしえる役を買ってくれた。食堂の息子は、青年となり、食堂を継いでいる。彼女を未だ気にかけ支えたいと思っていたが、彼女は、そのことをかたくなに拒絶していた。弟を探すことが最優先だった。しかし、自立のための仕事もあり、生活だけで精いっぱいだった。イエロージャケットには、3国の犯罪情報も少ないながら入ってくるが、国際犯罪が主で行方不明者の情報はほとんど含まれていなかった。そんな中、密輸と海賊行為が大きな問題となっていた。とくにウルダハとの交易船が襲われる事件が多発していた。事件を調べるうちにある傾向がみられた。あるウルダハの豪商の商敵ばかりが襲われていた。冒険者の僕も一緒に調査に当たった。その豪商が裏組織とつながり、海賊を組織している可能性が出てきた。

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