マドンナ

彼女は高校3年のクラスメイトだった。僕は、彼女の友達と隣の席だった。彼女の友達は、学年のマドンナ的存在だった。クラスの男子にも人気があった。僕には、その魅力がわからなかった。僕の男友達は、みんな僕が隣の席であることをうらやむけど、僕は別の意味でうれしかった。彼女がマドンナの友達で、僕がいないときに僕の席に座っていたから。僕は彼女の方に惹かれていた。理由なんてわからない。そんなの必要ないよね。だってそう感じたんだから。毎日、学校へ行くのが楽しかった。朝、彼女が座っている僕の席で、「席良いかな。」といって、彼女に空けてもらう。そして彼女は、「ごめん」と席を立つ。それが、毎日のルーチン。

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