素材集め

素材リストは私が作った。マスターには無理だ。こういう仕事をしたことがない。私は、日ごろからGC納品の効率的な素材集めの計画を立てている。たから、必要な素材ととれる場所から、効率的な回り方の計画が苦に感じず作れる。
FCハウスでマスターを待っているが、約束の時間になってもマスターが来ない。中堅のFCメンバが私に話しかけてきた。
「サブマスさん引退されるんですね。聞きました。引継ぎの儀でいろいろ大変だけど、十二神の供物の製作は、手伝ってはダメと言われています。すみませんが、頑張ってください。」と言われた。
彼女は、ハウジング係のミドラン女子だ。手伝い禁止の措置まで出ているのかと驚いた。
ミドラン女子さんは、「でもいいですね、マスターと二人きりで。羨ましいです。率直に聞きますがマスターのことどう思います。わたしは、ちょっと気になってます。寂しそうな感じが引かれるんですよね。」
私は、この子がこんなタイプだとは、聞いたことがなかったので正直驚いた。
「いや、マスターにはいろいろ世話になったから、恩返ししなきゃと思っているよ。それだけだよ。同志という感じかな。」
「そうなんですね。安心しました。」とFCハウスを出て行った。
入れ違いにマスターが来た。
「ごめん、FCメンバにつかまって、どうしても話したいことがあるというから。メンバ間のもめ事みたいで話を聞いてた。」
「そういうことなら仕方ないです。行きましょう。」
と素材集めに向かった。
素材集めに1週間程度かかったが、今日で終わりだ。計画通りだ。
ふと、ミドラン女子さんのことが気になって、マスターに聞いてみた。
「ミドラン女子さんから何かありましたか?」
「何かって何??特に連絡もないけど?何かあった。」
「いいえ、なければいいです。」
私何聞いてるんだろう。突然。マスターも困るよね。でもミドラン女子さんとはなにもなさそうだ。

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