同期女子と時間が合わず、今日は食堂で一人で昼食をとっていた。前に人が座る気配がした。山田君だ。
「最近、CWLSに募集出さないですね。どうかしましたか。」
「ううん、最近、ルカ君と二人でルレに行くことが多いいだけだよ。男同士気を遣わなくていいみたい。先輩に頼るのも気を遣うみたいだよ。」
「そうなんですね。気にしなくてもいいのに。たまには、ベンタ君と一緒に遊びたいですね。」
「珍しいね。カコちゃん、じゃない、山田君から遊びに誘うなんて。初めてじゃない。」
「だめですか。」
「だめじゃないよ。でも、不思議な感じがするだけ。ゲームじゃ性別逆だから。」
「どういえばいいんだろ。あの時のことが気になって。」と山田君が切り出す。
「あの時って?」
「恋人の話の件ですよ。そのあと、こっちでは避けられているみたいで。」
「ごめん。からかったりして。私もいろいろあって、混乱してた。あと、避けてないよ。カコちゃんは、女の子じゃないと、ベンタが男の子になれないから。思い込むためだよ。山田君と会っちゃうとカコちゃんの中に男性が見えちゃうから。」
「そうなんだ。真剣なんですね。男子の心を知ることに。」
「そう、色々あって・・・・。」
会話が途切れた。
山田君が突然、「何色が好きですか。」と聞いてきた。
私は、色々から連想して聞かれたのかなと思ったけど正直に「青が好き」と返した。