なぜか、カコちゃんには、元カレのこと相談したいと思わなかった。カコちゃんは、あっちの世界では、憧れで尊敬の対象だった。プレーヤーとして、女性として。そんな人に、別れた男?、女?の話なんかしたくなかった。ルカ君は、私の価値に気づいたか、単に寂しいか、新しい彼女に振られたかのいずれかだといったけど、私の価値に気が付いたのなら、戻ってあげてもいいかなとちょっと思った。けど、それを確かめる方法が無い。山田君にも相談してみるか。恋愛経験ないけど男の心はわかるだろう。山田君は、大体一人で食堂で昼食をとっている。そこを狙うことにした。
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山田君の前に座る。山田君は、チラっとことっちを見て、ちょっと驚いて「どうしたの」と聞いてきた。
「いや、相談。」
「ゲームの質問ならカコが聞くけど。」
「違う。こっち側の話。ちょっといいかな。」
「こっち側?いいですよ。僕でわかることなら。」