失敗

秋に開始したので、冬になると、Smithペアの二人もクラスからジョブに昇格していた。Moonちゃんが詩人に、Sun君が竜騎士になっていた。しかし、マスターの指導を直接受けていたMoonちゃんの上達は目覚ましく、Sun君とは操作レベルには大きな差がついていた。Smithペアは、ストーリーの進捗は合わせて進めていたので、開放したIDを一緒に行っていた。僕も彼女もいけるときは、サポートしていたが、この時は、二人で別のコンテンツに入っていた。Moonちゃんは、レベルもストーリーに要求されるレベルより上回っていたし、スキルの理解も操作もうまかったので自分たちだけで行こうと提案した。

Sun君も大丈夫だろうと、CFに申請した。
IDに入り、挨拶したが、タンクとヒーラーからあいさつの返しはなかった。この世界にも少ないながら、ちょっと横暴な人がいる。
タンクが走り出し、2人で追いかける。1ボス戦でSun君がギミックにかかって、倒れた。ヒーラーからの蘇生はない。1ボス戦が終わった。ヒーラーから「戻ってきて」とチャットが来た。Sun君は、黙って素直に、スタート地点で生き返り、1ボス地点に戻ってきた。既に、他のメンバは、先に進んでいた。Sun君は、慌てて、スプリントして、パーティを追いかけた。2ボスでも、Sun君がギミックにかかって、倒れた。また、蘇生されず、2ボス戦が終わった。無言でいきなりだった。Sun君がパーティから除名された。
Moonちゃんは、何が起こったかわからず。「あれ、居ない。」というと、
「だって、へたくそだから。今補充かけるから。」と、ヒーラーが言った。タンクは黙ったままだったが、除名に賛成したのは確かだ。
Moonちゃんは、「私も出ます。」と言ってIDから出た。Sun君は、一緒にCF申請した場所にいた。Sun君は、「今日は、やめる」と言って、その場でログオフした。Moonちゃんは、一人残された。

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