
僕がFCハウスに入るとMoonちゃんが、一人、FCハウスでたたずんでいた。Sun君は、あれ以来、数日間インしていない。僕は、「あれ、Moonちゃん、今日は一人?Sun君は?」と聞いた。
「ちょっとトラブルがあって、それから入ってきません。」Moonちゃんは除名の事の顛末を話した。
僕は、思わず「あー、わかるは、それ」懐かしい感情がよみがえった。
「やっぱり、除名されたのがショックだったんですかね。」
「それはそれでショックだったと思うけど、それ以上にMoonちゃんと一緒だったことがショックだったんだよ。倒れただけでもかっこ悪いのに、挽回の機会もなかったからね。」
「私何とも思ってません。」
「そういうことじゃないんだよ、かっこよく見られたいんだよ。かっこ悪いところ見られたくないじゃん。」
「そういうもんなんですか。」
「そういうもんだよ。単純なんだよ。」
「わかるんですね。やっぱり、親子なんですね。」
思わず、Moonちゃんは、口走ってしまった。
「んっ、親子って、どういうこと?」
「あっ、なんでもないです。忘れてください。」
「いやいやいや、親子って、誰と?」
そこにマスター=彼女が入ってきた。「楽しそうだね。」彼女は、Moonちゃんを僕と挟む形で座った。