世界 

ゲーム内の同じ世界にいると思われるが、実際には、国内だけでもデータセンター(DC)が3つあり、その中にワールドという単位で8から10個の世界に別れていた。同じワールドでないとほぼ同じ空間で出会うことはない。DCが異なれば、コンテンツで出会うこともない。 
彼女がこの世界に居てもそんな偶然なんてとても低い確率だった。ワールドどころかDCも異なっていいたら。でもたとえ同じだとしても僕が気が付くことなんてない。お互いのキャラの顔も、名前も知らないんだから。 
世界の風景、コンテンツは全部同じ、ほとんど違いはない。同じ風景を見ている。同じ時間を過ごしている。でも、そこには、彼女は、居ない。 

戦士

僕は、何とも言えない焦燥感と無力間を感じていた。何か遠くに置き忘れたような感覚を常に感じている様だった。何かに没頭したくてゲームを始めた。ゲームの世界でも世界を救いたいと思った。彼女が救うことになるわけでもないのに。始めたゲームは、友達に紹介されたゲームだった。内容を聞くと世界を救って学者がいて、みんなを守れるようなジョブがあるゲームだった。僕は、このゲームを学者で始めた。学者という響きが良かった。僕のなりたかった職業だから。でも途中で、斧術士に転職した。今は昇格して戦士になっている。学者のジョブクエストで斧を振り回して彼女を守るNPCの姿を見たからだ。あの時の僕を姿と重なった気がした。僕が単純なのか、とにかく何かを探し求めていたのかはわからない。とりあえず、僕は、斧でPTを守る戦士をメインジョブにしている。いつの間にか、その友達も休止してしまったが、僕は、毎日、その世界で過ごしていた。 

学者

僕は、田舎では勉強ができる方だった、自分では天才だと思っていた。高校は、地方で有数の進学校に入った。同じ様な学力の者が集まると僕の学力はさして特別ではなくなった。特別な存在から、僕は平凡な存在へと落ちてしまった気がした。それでも、周りに合わせて勉強していれば、都会のそこそこの大学へ進学できた。学者になるという夢もいつの間にか忘れてしまっていた。友達はたくさんいたが、何かを目指して頑張るとうより、その時楽しければそれでよいという感じの遊びしかやっていなかった。平凡な人生は嫌と言っていたのに、平凡な人間になっていた。もともと、特別な才能は、なかったのかもしれない。就職が見えてくると、それを受け入れる時が来たのかなとあきらめを覚えた。 

それでも心残りがあった小学4年生の時にいじめられていた彼女のこと。僕は、調子に乗って彼女を守ると約束したのに、その約束を果たせていない。そもそも、まだその約束は有効なのだろうか。有効なら、こんなところで諦めていていいのだろうか。 

引っ越し

両親は、私が中学2年の時に父の会社の本社近くに家を買った。これが最後の引っ越しとなった。父は単身赴任となった。私は引っ越しが嫌いだったので、大学も家から通えるところに進学した。就職先も転勤がない職場の家から通えるところを探した。

人つきあいが苦手なのは、結局治らなかった。あのジャンパーの温かさ以上の人の温かさを私は知らない。職場での人つきあいもうわべだけで深く付き合おうとは思わなかった。
趣味はあった。学者というキーワードで見つけた、オンラインゲームを私はやっている。
薄っぺらい人付き合いでも、生きていけそうな気がした。開発会社の受け売りもそのような内容が含まれていた。一人でもできるみたいな。
でもどこかで人とのつながりを求めている自分がいた。あのあったかいジャンパーのような。だから、毎日、その世界で過ごしていた。

転校 

家に帰って、親に上着忘れて友達に借りたことにした。いじめられているとは言わなかった。いつものことだし、心配かけたくなかったから。 
彼のジャンパーのポケットにジャンパーのスペアのボタンが入っていた。なんか特徴的なボタンだった。私はそのボタンが無償に欲しくなって、スペアボタなんて使わないよね。と勝手に解釈してそのボタンを私はもらった。もらったことになってないけど。 
次の日、彼から私の上着が返された。理科室の椅子の上に置かれていたと教えてくれた。私は、彼に借りたジャンパーを返した。 
今まで通り彼は、能天気を装って、私を助けてくれていた。彼は、このクラスでは、頭が良く、実家もこの地区では本家筋のようで、私と一緒にいじめられるようなことはなかった。 
直ぐに冬休みになり、3学期も短く、私は、春に引っ越すことになった。彼とはそれっきり。連絡先を渡すことはできなかった。手元にジャンパーのボタンだけが残った。 

部屋 

彼の部屋には、本棚があって、百科事典がたくさん並んでいた。私の家にも何冊かはあるけどこんなに揃っているのは町で一番大きい本屋でしか見たことなかった。 


「すごいね、百科事典の数」 
「うん、勉強しているんだよ。将来、学者になりたいんだ」と話した。 
私はなんて言えばいいのか困った。この年代の男の子は、なりたい職業に学者なんて言わないから。スポーツ選手とか漫画家とかならわかるけど。 
「すごいね」とだけ言った。 
「君は何になりたいの?」と聞かれた。 
「考えたことない。人とうまくやっていけないから。いじめられているし。」 
「知ってるよ。明日、上着は探してあげる。」 
彼は私がいじめられていることを知っていた。 
「これからは、僕が守ってあげるよ。」 
なんて答えていいかわからなかった。 
「うん」とだけうなずいた。 
お茶とクッキーを頂いて、その日は、彼のジャンパーを借りたまま家に帰った。 

いじめ 

寒い季節のある日、上着を隠された。先生にも相談できず、寒い中、一人家路に向かった。 


いじめは、物を隠すとか、プリントを配らないとか陰湿なものが多かった。その時、能天気な男の子が私の隣だった。配布のプリントが私を飛ばして配られているのに、彼は、その空気を読まず、私にプリントを渡し、自分の分を先生にもらいに行っていた。 
彼の家は、私の家と学校の間にあった。凍えながら帰っていると、後ろから彼が声をかけてきた。寒くないのと間抜けな質問をしてきた。 
「寒いよ」と答えた。 
ならこれ貸してあげるよと、彼が来ているジャンパーを私にかけてきた。その上着の温かさに私は驚き、声もでず、またジャンパーを返して元の寒さに戻るのもためらわれた。もうすぐ彼の家だった。ちょっとあったまっていけばといわれた。そのまま彼は、自分の家の方へ走って行ってしまった。ジャンパーを借りたままなので追いかけて彼の家に入った。 
彼のお母さんがいて、彼から友達と紹介された。挨拶して、お邪魔することにした。彼の部屋に通された。 

仕事 

私の父は、本社から地方の工場の生産を支援する仕事をしていた。数年おきに担当する工場を変わるため、異動する。中学途中まで、引っ越しを繰り返す生活を送っていた。父は、技術者として本社から派遣されているため地方工場からしたらお偉いさん扱いだった。私もそのように扱われる節があった。同級生の親もその工場で働いていたり、工場の取引先の関係がほとんどだった。 


地方の経済にとってその工場は欠かせない存在だったからだ。 
同級生とは常に距離がありなじめなかった。私もそんな生活で、人と付き合うのが苦手だった。あと、どうせすぐ引っ越すのだから、うわべだけ取り繕って過ごすようにもなっていた。 
小学四年生の時、私が転校したクラスで私はいじめにあった。言葉にもなじめず、しゃべることができなかった。当然相手は、標準語がしゃべれるしわかる。でも私は標準語しかしゃべれないしわからない。土地の言葉がしゃべれないから、無視されるようになった。独りぼっちは別に辛くなかった。慣れてたから。 

夢と現実 

僕の職業は、会社員だ。子供のころは、科学者に憧れてた。平凡な職業が嫌で、夢は学者になると言っていた。僕の部屋には、祖父母に買ってもらった、百科事典がずらっと並んでいた。今、僕は、ここでは、戦士だ。学者にはなれなかったから、学者を守るニームの海兵を選んだ。僕の名前は、Schutz Krieger、守護戦士の意味。読みは、シュッツ クライガー。 

君を守るって言った約束は果たせなかった。君がいなくなってしまったから。 

私は学者。あの子が学者になるのが夢って話してたから、学者になった。妖精を召喚して、戦うお気に入りのジョブ。私の名前は、Maracia Logios、凪の学者という意味。穏やかな学者をイメージして付けた。読みは、マラシア ロギオス。 

あの子の部屋には百科事典がずらって並んでいた。彼が大人になった時のイメージでハウジングしてこの部屋を作った。本棚に囲まれた薄暗い部屋、机にはランプが一つあって、手元を照らす感じ。部屋を薄暗くしているのは、妖精が光ってきれいに見えるから。私は、部屋の隅のこの机に座って、ぼーっとするのが好きだ。ぼーっと妖精をながめて、今、彼がどうしているのかなと考える。 

録画

Windowsの場合は、NVIIDIAやAMDのソフトでゲームの録画ができると思いますが、Buzzite OSではできません。フリーソフトのOBS Studioを使って録画はできます。OBS StudioもBazaarでインストールできます。
音声は、FF14画面以外でも発生する設定とパッド操作もFF14画面以外でも有効にしています。この設定をしておかないと、OBS Studio上で操作しているときに音とパッド操作が効かなくなります。 録画時の画面設定は、仮想フルスクリーンモードにしています。フルスクリーンモードでは、画面の左上の部分しか録画されなっかたので設定変更しました。

設定は、 スクリーンキャプチャをソースとして追加してFF14の画面を選択するだけです。試しにコンテンツサポーターで録画してみました。

※WordPressの制限で上限30MBの動画ファイルとなってます。