次の手がかりは、竜の鱗だ。鱗からは、わずかなエーテルが感じられ個体の特定が可能ではないかとのことだった。
竜の鱗をもって高地度ドラヴァニアの聖竜の眷属に会いに行った。ここで、16年前ころから1匹の邪竜の眷属がはぐれて暮らしていることを教えてくれた。はぐれ竜に会いに行った。はぐれ竜は、娘を見るなり、大きな咆哮をあげた。威嚇でも恐れでもない、喜びの咆哮と感じられた。そして、はぐれ竜から、事の顛末が語られることとなった。
若い竜は、イシュガルドとの戦いで、傷つき、仲間からはぐれ、クルザス西部高地の陸灯台付近で動けなくなった。
クルザスには、狼やクマなど凶暴な野生動物がおり、若い竜は死を覚悟した。 そんな時、灯台守の夫婦に発見され、竜は、傷の手当てを受けた。夫婦は、戦争には無関心だった。異端者ではなかったが、ある迷信を伝え聞いていた。夫婦は、子供がいなかった。ここにきてすでに4年くらい過ぎたが子宝に恵まれなかった。竜の鱗には、子供を授ける力があるという迷信だ。完全な迷信だ。竜にそんな力はない。しかし、竜はそのおかげで助かった。お礼に、夫婦に、はがれかけた鱗を与えた。しばらくして飛べるようになった竜は、ドラヴァニアへと戻っていった。しかし、人間に助けられたため、戦う意味を完全に失ってしまった。邪竜の眷属の本拠地には、戻らず、はぐれ竜となった。