水着は、初めてそうだったので露出の少ないパレオ付きの物にした。その他に、レベルが足りてなさそうな部分の装備といつもの花束も送った。花束は、女子へのプレゼントにいつも添える。グリダニアンブーケだ2000ギルで、グリダニアにある花屋タニで買える。
坂本さんからまた、映画どうですかときた。前回、食事断って悪かったなと思いだしたが、なんで僕なんかに連絡してくるのかわからなかった。理由が聞きたくなったので承諾の連絡を入れた。桜の季節なので、映画館から少し離れた場所のお店を予約した。映画館とお店の間に桜並木があり、きれいと有名だった。
その映画は、僕にとっては、あまり面白くなかった。坂本さんは満足そうだった。その後、桜並木に向かった。桜は、見ごろできれいにはきれいだったけど、人が多すぎた。雰囲気は全くない。お店につき、席に着く。食事ながら、僕は率直に聞いてみた。「僕の話はつまらないでしょ。申し訳なくてこの店予約しました。」
「そんなことないですよ。月島さんは落ち着いているし、私と趣味もあってると思います。」
にこやかに答えられると意識して、「そうですか。」としか出てこなかった。
坂本さんが話し出した。
「この間、チャラ男の話したじゃないですか。今度は、プレゼント送ってきたんです。花束と指輪が入っていました。どういう意味なんですかね。」
「完全に好意があるという意味でしょう。坂本さんはどう思っているんですか。」
「チャラ男なので意味ないと思うんですけど、水着も送りつけるんですよ。」
僕の問いに対して、坂本さんの相手の男性への考えを回答しないところが高等テクニックだと思った。そういえば、水着と花束に加えてアヤちゃんに装備で足りてない指輪も送ったことを思い出した。リアルでもそんなプレゼント攻撃するやつがいるんだと感心した。
「すごい積極的ですね。僕も頑張らないとだめですね。」と言ってしまった。
坂本さんは、ちょっとうれしそうに「そうですよ、頑張ってください。」と返してきた。
なんか、完全に坂本さんのペースに乗せられていると感じる。僕は、これから何すればよいのか、ゲームと違いさっぱり分からなった。