ギャップ萌え

昼食後、二人無言のまま帰った。早い時間に帰宅したが、食事をとることもできず、まして、チャラ男なんてできるわけなかった。だから、この日は、ゲームにもインしなかった。
次の日、日曜日でも朝早く目が覚めた。起きあがる気力もなかったが、いつもの習慣でゲームに入ってしまった。
FCハウスの庭にいた。目の前に、アヤちゃんがみえた。
「おはようございます。」と言われたので「おはよう」とだけかえした。いつもの誉め言葉は出てこない。
「今日は、元気ないですね、どうしたんですか?」と聞かれた。
「いつも元気いっぱいだったら、ただのバカでしょう。」と投げやりに応じた。
「らしくないですね・・・。聞いてください。装備更新してから調子いいんです。サクサク進んでます。」
「そろそろ次の装備更新が必要じゃない。また作ろうか。」
「大丈夫です。いつまでも先輩たちに頼れないので。クラフター始めたんです。自作できるようになりたいなと思って。バッドさんが目標です。」
「目標にするなら、マスターの方がいいよ。僕なんかより。しっかりしてるから。」
「そうなんですよ。役割で人変わるんですね、実際の彼はもっと軽い人だと思うんだけど」
「アヤちゃんは、マスターのリアルのこと知ってるんだ。」
「ちょっとだけです。バッドさんはチャラいんだけど、違う面もあるギャップが萌えるんですよね。」
何だよそれ。と思いつつ、この日は、何もできそうになかったので、その場で倒れた(死んだふりエモート)。

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