戦闘終わると長いムービーが続く、だから僕は、「クリアおめでとう。ムービーごゆっくり。」とメッセージを残して、PTから抜けた。
一人静かな時間を過ごす。しばらくして、クレエさんから連絡が入った。
「今、話しできますか」だった。
「大丈夫です。」と返す。僕がキャラを放置していたマーケット付近に彼女を呼んだ。
「私、このゲームやめようと思います。楽しいから、また始めるかもしれないけど。一旦は区切りがついたから。」
「どうして」と理由を聞く。
「うーん、シンキさんが元気になったからかな。」
「僕の日記を見てきたの」と僕は確認する。
「そう。疲れたって書いてあったから。友達がずっと一緒だと思ったのに、何でと思ったから、来てみた。でも、一緒じゃなかったんだね。FCに入ってちゃんと話できた?」
彼女は、全部分かっているようだった。
「マスターと話したよ。昔の話も全部聞いた。」
「彼女と話したんだね。そうか。じゃ、もう大丈夫だよね。私ね、卒業の間近に彼女の気持ちを聞いた。その時。彼女から小学校からの話を。チョコあげちゃったけどね、私。」
「あの時、チョコありがとう。進路も決まらず、何もできなくて、かっこ悪いね。」
素直な気持ちを返した。