今日は、供物製作の約束の日だった。マスターとの約束の時間にFCハウスに向かう。するとFCハウスの庭で、ミドラン女子さんとマスターが二人で話していた。ミドラン女子さんが私に気が付くと、慌てた様子で、立ち上がり、マスターに「ありがとうございます。相談に乗っていただいて。では、また。」と私に、目も合わさずFCハウスを出て行った。
私は、マスターに「どうしたの」と聞くと。
「FCハウスの改装の件で相談があると言われて、今時間が空いてたから、相談に乗っていました。大した内容じゃなかったんで、自分で決めていいよと伝えただけだよ。」
「いつも、ハウジングの細かいところまで確認するの。」
「いいや、相談を受けたのは初めて。いつもは、勝手に改装してるw。」
「ふーん」怪しい。
と思ったが、マスターが誰と一緒に居ようといいじゃないか。立ち直ったってことなんだから。祝福しなきゃ。
早速、素材を供物の製作担当ごとに分けた。
私は、繊維の中間素材つくりでいきなり失敗した。何やってんだ。私。
「ごめん、失敗した。また、採りに行かなきゃ。ちょっと行ってくる。」とマスターに謝る。
「だめだよ、1人で行っちゃ。二人で採りに行く決まりだよ。」
「あー、そーだった。」
「ちょっと待って、切りがいいところまで作っちゃうから。」
私は、落ちこんで待つ。ミドラン女子さんのことが頭から離れない。
「お待たせ。プリムさんらしくないですね、制作の失敗なんて。」
何も言い返せなかった。
「とりあえず採りに行こう」
その日は、素材を採りに行って終わった。