私とマスターは、供物の衣装に着替えて、FCハウスにいる。ダイヤモンドリングとブーケだけがチェストになかった。FCハウスには、誰もいない。そこに、サブマスが入ってきて、
「プリムさん、特にないんだよね、引継ぎとか。プリムさんの階級をサブマスにしておいたから、とりあえず、手続きは終わりかな。後はよろしくお願いします。」
と、言ってきた。
「就任式は?」
「特にないですよ。これで終わりです。」とサブマスは出て行った。
二人してポカーンとしていると。
ミドラン女子さんとAさんが入ってきた。
Aさんは、私にグリダニアンブーケを渡して、「マスターのことしっかり支えてください。」と言った。
ミドラン女子さんは、マスターにダイヤモンドリングを渡して「離しちゃだめですよ。頑張ってください。」と言って、二人とも出て行った。
私の気持ちは決まっていた。マスターの方をみた。彼は、私にひざまずいて、ダイヤモンドリングを渡してきた。
「よろしくお願いします。」
「はい、よろしくお願いします。」と私は、ダイヤモンドリングを受けとった。私が作ったリングだ。こんなことだったら彼に作ってもらえばよかった。
二人の会話が止まった。
「外に出ようか。」「そうだね」と庭に出た。