食堂で、山田君が待っていた。今日は、私を見て「どうしたの」と聞いてきた。
「うん、山田君のこと知りたくなって。だから、ちゃんと考えたいなと」
「ありがとう。よかった。でも僕、こういうの初めてだから、多分、呆れると思うよ。失望しなきゃいいけど。」
「私も自分で思ってるほどじゃないみたいだから、おんなじだよ。」
「元カレの評価は僕には、関係ないからね。なんか話しやすいし、自分を飾る必要もないですから、一緒にいて楽しいなと思います。」
「そうなんだ。ある意味、必死だったから。私の素が出てると思うし、そこを見てもらえてるんだったら、これ以上隠すこともない。元カレの情報消しちゃうね。」
「どうでもいいですよ。僕には関係ないですから。どうせ忘れちゃうと思うし」
「それは、自信? すごいね。それだけ言ってもらえると安心する。」
「それくらいじゃなきゃこんなことできないですって。だってカコじゃなくて僕ですよ。」