僕たち4人は、イベント終了後、そのまま、IDに突入した。しまった、こんな大事なID攻略に僕は、トナカイのミラプリのままだった。IDに入ってしまって切り替えられない。マスター=彼女は、今日は白魔道士だった。彼女を見ると、“何それ、キレッキレの真っ白な衣装じゃん。“ 武器も光っている。いつの間に用意したのだろう。気合が入っている。Moonちゃんもレベルにあった自作装備に統一されていた。Sun君はMoonちゃんからプレゼントされたおしゃれ装備でミラプリしていた。僕だけが着ぐるみだ。
戦闘が始まればそんなことは関係ない。タンクの役割を果たすだけだ。1ボスで、Sun君が倒れた。彼女がすかさず蘇生を入れる。「早く立ち上がって、すぐにHP戻すから」と鼓舞する。Sun君は立ち上がり、戦闘を再開した。1ボスを倒し終わると、Sun君が彼女に「蘇生ありがとうございます。」いった。彼女は、「ヒーラーの仕事だから、気にしなくていいよ、チームプレイだよ。」といった。Sun君は、“チームプレイ”、母の口癖だったなと母の顔が思い浮かんだ。

道中には、問題なく、2ボス戦に入った。2ボスは、因縁のボス戦だ。Sun君は、ここで倒れ、除名された。やはり、前回と同じギミックでSum君が倒れた。彼女が、ここでも
「早く立ち上がって、HP維持するので攻撃に集中していいよ。」と蘇生を送った。
難しいギミックは、そこだけで、その後は、Sun君もMoonちゃんも被弾したが、彼女のヒールで支えられていた。