正体バレ

ムービーが終わると、そこには二人だけしかいなかった。「あれ、マスターたちがいない」とMoonちゃんが言った。「あいさつしに行こうか」とIDから出ようとする。「ちょっと待って」とMoonちゃんを止めた。「ありがとう。なんか、すっきりした。」とSun君は、Moonちゃんにお礼を言った。「ううん、一緒にここ、クリアできてうれしいよ。」とかえした。
二人は、クエストを終えるとマスターにTellした。あいさつしたいのでどこ居ますか。と尋ねた。サブマスと二人で中央森林に居ると返ってきた。

緑が美しい木漏れ日の中に4人は集まった。
Sun君が僕に向かって「ごめんなさい。隠していたことがあります。父さん。光士です。」と正体を明かした。
僕は、「父さんは、いいけど。母さんに早く謝ったほうがいいよ。」と返した。
僕が驚ないことに驚いて、さらに「えっ、母さん?」と考え込んでいるようだ。少し間をおいて彼女が「光士、何やってんのあんた。」といった。Sun君が茫然としていると。
Moonちゃんが「Sun君ごめんね。全部ばらしちゃった。マスターは、お母様だよ。」
「か、母さん・・・・」
彼女は、「光士、一度除名されたくらいで何引きこもってるの。Moonちゃんを心配させるな。」
光士は、妙に素直に「ごめん、母さんと知らなくていろいろ、考えちゃって。父さんも疑ってごめん。ID攻略で母さんの言っていたチームプレイの意味が分かった気がする。」
彼女は、「そうでしょ。ずっと言ってきたこと、やっとわかったか。」と満足げだった。
僕は、「これからも、攻略手伝おうか」というと、Sun君は「もう大丈夫、一人で進められるよ。」とこたえる。すると「二人ででしょ!」とMoonちゃんに突っ込まれた。笑いがこぼれた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です