ミコッテ女子にFCが乗っ取られていた。というより、全員除名されていた。正確にいうと着ぐるみだけは、除名されていなかった。ミコッテ女子にとっても着ぐるみは、戦力外ということだろう。
僕たちは、ハウスを失ったため、昔のようにウルダハの冒険者ギルドに集合した。そこには、着ぐるみもいた。まずは、マスターであったはずのウサ男を問い詰めた。
「ミコッテ女子からヴァレンティオンのチョコをあげたいと言われて呼び出されたんだよ。俺の嫌いなホワイトチョコだったんだけど。それはどうでもいいか。ミコッテ女子に僕の方がマスターにふさわしいと言われたので、お前からマスター権限をもらったんだよ。そしたら今度は、一度マスターやってみたいというんだよ。直ぐに返すから一度マスターにしてとお願いされたんだ。」
僕は声を失った。
「ミコッテ女子は、マスターになったとたん。僕らを除名した。本当に女は信用できねえ。」
ウサ男とは、もうリアフレも絶交しようと思った。本当に。
