クエスト7―ドマ

僕は、ドマへ向かった。青年の家は、医者として有名であったためすぐに見つかった。家には、青年の父親がいた。「私の手紙は、間に合わなかったのですね。」とぽつりと言った。青年に届けるはずの手紙を父親へ渡した。
昨年、青年の母親が病気になった。息子の邪魔をしたくなかった母親は、青年に病気のことを知らせることを止めていた。しかし、いよいよ、状態が悪くなったので母親に黙って父親が、青年宛てに書留を送ったのだった。青年は、母親のお墓に行っていると言いうので、その場所まで父親に案内してもらった。青年は、新しいお墓を前に手を合わせていた。僕は、それが終わるのを静かに待った。初めて会ったにもかかわらず青年とは何回も会ったことがあるような不思議な感覚を覚えた。青年は、僕からこれまで預かったすべての手紙を受け取ると一つ一つ中身を確かめた。父親は、青年に向かって「母の最期に、間に合うことができず。すまなかった。」と言った。しかし、青年は、大きく首を横に振り、「父さん、ちゃんと間に合ったよ。」とお礼の手紙を墓前に供えた。「母さんが僕に託したものだよ。形になって母さんに届けることができてよかった。ゆっくり読んでね。」と。

僕は、この後すぐに依頼元のレター・モーグリに任務完了を報告しに戻った。レター・モーグリから「時間かかりすぎ、どこほっつき歩いていたの!」と怒られた。僕の苦労も知らずに、理不尽だ。

クエスト6―オールド・シャーレアン

僕は、オールド・シャーレアンに向かった。魔法大学での医学者の集まりがあった。彼は、イシュガルドの大学で書き上げた論文を学会に送っていた。そこで認められ、オールド・シャーレアンで開かれる学会での発表依頼があったのだ。東方医学とエオルゼア医学の違いと融合についての論文だった。発表は、昨日、既に行われ、非常に好評であった。僕が手紙を届けるために青年を探しているというと、シャーレアンの医学者が、今後も連絡を取りたいので手紙を届けてほしいと依頼してきた。研究内容に高い感銘を受けたことが書かれており、これから交流を続け、ともに研究をしたいとあった。
魔法大学に問い合わせると青年は、故郷のドマによってからイシュガルドに戻るとのことだった。

クエスト5―ガレマルド

僕は、急ぎガレマルドに向かった。キャンプ・ブロークングラスのエオルゼアの派遣隊からイシュガルドの医療団は、テルティウム駅に向かったと聞いた。テルティウム駅は、元帝国兵を含む、難民が避難していた。彼らは、まだ、敵対していたエオルゼアの人間を信用しきってはいなかった。食料も十分でなく、寒さのため、体調が悪いものが多くいた。その中に、乳をのむ力が細い乳児がいた。母親はひどく心配したが、ガレマルド人でさえ、自分のことだけで精一杯で、母親に関心を示す余裕がなかった。青年は、乳児診ると、ある種のミネラルとビタミンが欠如していると気が付いた。母親の栄養も偏っているので無理もなかった。青年は、東方薬の粉末を与えた。毎日少し湯に溶かし与えれば十分だと伝えた。しかし、母親は、これを怪しみ飲ませることを躊躇した。ミネラルとビタミンを補給するだけなので、健康な人が飲んでも問題なかった。青年は、その粉末を少し取り、自分のコーヒーに溶かし飲んで見せた。それを見て、母親は、薬を乳児に与えることを決心した。数日で乳児の顔色はよくなり、食欲も出てきたようだった。僕が手紙を届けるために青年を探しているというと、母親は、お礼の手紙を届けてほしいと手紙を書いた。手紙の端には、乳児の小さな手形があった。イシュガルドの医療団は、まだ、残っていたが、青年は、招かれていた学会のため単身でオールド・シャーレアンに向かったと聞いた。

クエスト4―アラガーナ

アラガーナにつくと、ここでも青年に治療を受けたという石工がいた。採石で栄えた町だった。彼は、採石で、崩れた石に足を挟まれたということだった。アラガーナには、医師がおらず、彼は、命が助かっても元のようには動けないだろうと思われていた。運よく巡回の青年に巡り合い。適切な骨折の治療がされた。今後の処置についても細かく指示が残されていた。僕が手紙を届けるために青年を探しているというと、彼は、手紙を書きたいが、文字もまともにかけないと、わずかにわかる、ありがとうという文字を書いた手紙と、価値がわからないが、採石の際に見つけた小さなきれいな石を封に納めた。青年はすでに、この地をたち、アラミガン・クォーター経由でガレマルドへ向かったと聞いた。

クエスト3-ラールガーズリーチ

ラールガーズリーチにつくと、青年が寄る予定の野戦病院に向かった。アラミゴもドマと同様に帝国から解放されていた。しかし解放戦争で、傷を負った兵士が多数残っていた。その中に、利き手を失った兵士がいた。既に傷はいえていたが、痛みが消えず、彼は、毎夜うなされていた。青年は、エオルゼアの痛み止めが彼には効いていないと考え。東方の痛み止め治療を行った。これが彼の体質にあっており、痛みが徐々に消えていった。青年は次の目的地、アラガーナヘ巡回医療に向かっていた。僕が手紙を届けるために青年を探しているというと、彼もお礼の手紙を送りたいと、なれない左手で筆をとり、震え、かすれ、曲がった字で、手紙を書いた。僕はその手紙を預かり、青年の後を追った。

クエスト2-レベナンツトール

レベナンツトールでは、ドマへ戻らずそこへ残った同胞の検診を行ったとのことだった。その中に怪我をした小さい少女の姿があった。傷は大したことはなかったが、血を見たことで動転し、泣き止むことがなかった。青年は、迅速に止血し、丁寧に手当てした。青年の優しいまなざしで少女は落ち着き、泣き止んだ。少女が元気を取り戻した時には、青年の姿はすでになかった。少女に僕が彼に手紙を届ける話をすると、少女も手紙を送りたいと、覚えたてのつたない字でお礼の手紙を書いた。次は、ラールガーズリーチへ向かうとのことだったので、僕はその手紙を預かり、青年の後を追った。

クエスト1-東方医学

青年は、ドマ難民としてレベナンツトールに家族とともに渡ってきた。青年の両親は、東方医学の医者だった。青年は、両親から東方医学を学んでいた。
ドマが帝国から解放され、難民の帰国が計画されることとなった時、同時にドマとエオルゼア諸国との交流についても話し合われた。交流の一環として、留学が検討され、特に傷ついた国土の復興に貢献する分野が選択された。青年は、本人の希望と家族の後押しでイシュガルドへ医学生として留学することとなった。家族は、ドマへ帰ったという。別れ際に母親は、青年に対し「私たちのことは気にしないで、困っている人に寄り添える医者になって」と伝えた。執事によると青年は、非常に優秀で短期間にイシュガルドの医学を習得し、既に研修医として働いているとのことだった。執事によれば、まだ、研修の目的地のギラバニアへ旅立ったばかりだと言った。レベナンツトールへ寄ってからギラバニアへ向かうとのことだった。

僕は、急ぎ、レベナンツトールへ向かった。

クエスト開始-配達士Level??

リニューアルに合わせて、いくつかのサブクエストが追加された。僕は、クエストも試したくなり、その中のレター・モーグリのサブクエストを受注した。

配達員のモーグリから1通の手紙を託される。宛先の住所は、イシュガルドだった。発信元は、クガネ経由で、ドマからだった。宛先は、イシュガルドに医学生として留学しているドマの青年宛てだった。早速、留学先のイシュガルドへ向かった。青年は、ホームスティとしてフォルタン家の屋敷に下宿していた。フォルタン家を訪れ、執事に、青年との取次ぎをお願いした。すると青年は、不在とのことだった。手紙は、書留となっており、モーグリから必ず本人に渡すように言われていた。しかたなく、青年の行き先を尋ねた。近況とともに行き先が確認できた。

クエスト9-手紙

数日後、レター・モーグリが1通の手紙を彼女に届けた。
彼女の弟からだった。亡くなる前に投函したものだろう。
「姉さんごめんなさい。つらい思いをさせて。僕の手は、悪に染まり、後戻りできないところまで来てしまいました。捕まれば、姉さんに迷惑がかかってしまう。せめて、姉さんの手で、始末をつけてもらえるのが救いです。それが、僕の最後の望みです。この手紙が届くころには、その願いがかなっているでしょう。
捕まったイエロージャケットを見て、すぐに姉さんだとわかりました。腕輪をみて確信しました。姉さんに会いたいという願いがかない、やっと終わりにする時が来たんだと思いました。この時、ぼんやりと最後の計画が浮かび、実行することにしました。しかし、弟のことだけが気がかりで、姉さんに託すことにしました。
最後のお願いです。一緒に開放した少年は、僕の弟です。姉さんと別れた後、監禁された場所で出会い、二人で生きてきました。僕の家族の今後をよろしくお願いします。姉さんには、ずっと苦労ばかり掛けて本当にごめんなさい。」
読み終えると手紙をそっと、テーブルに置いた。静かに音もなく涙がこぼれ落ちた。青年は、テーブルの上におかれた彼女の手に自分の手をそっと重ねた。彼女は、その手をぎゅっと握り返した。青年から差し出された手を握り返したのは初めてだったかもしれない。青年は反対の手で少年の手を取った。少年も反対の手で、彼女の手を取った。彼女は小さい声でごめんねと言った。青年は、返した。一言だけ、「家族じゃないか。」と。
「家族」という言葉が僕の心に響き、いつまでも静かに残り続けた。

リヴァイアサン討滅戦とクエスト8-その後

討滅戦は、8人コンテンツだ。僕たち4人では、人数が足りない。初見未予習の募集で初めてイベントを建てた。勇者4人が参加してくれた。
決戦の日が来た。台船の上で戦う。特殊なギミックが用意されており、バリアを張るタイミングがわからず、全滅を繰り返した。後半には、台船を囲む柵が取り払われ、船から落ちる危険もあった。倒れても倒れても、ヒーラー二人が何度も起こしてくれた。ついにSpark君のLB(リミットブレーク)でリヴァイアサンのHPが0になった。クリアの瞬間だった。
※この段の描写は、FF14の極討滅戦を一部トレースしています。

激闘の末、リヴァイアサンは討滅された。上位幹部の遺体からウルダハの豪商との関係を示す証拠が発見された。リムサからウルダハにその豪商が本件の容疑者だと伝えられた。豪商は、ウルダハの不滅隊により逮捕された。彼女は、犯人逮捕に興味は示さなかった。ずっと探していた弟を自分の手で殺してしまった後悔と悲しみが心を埋め尽くしていた。
青年は、そんな彼女にやさしく話しかけ、家に帰る様に促した。彼女は、泣き出し取り乱した。悲しみをどこへぶつけていいのかわからず。思わず、青年をたたいてしまった。青年は、そのこぶしをよけるでもなく、そのまま受け止めた。そして、そのままそっと、少年の方に彼女を向けた。少年は、兄の死を聞いて、うつむき、黙って地面を見つめていた。
そして、青年は、彼女に「家族を亡くしたのは、君だけじゃない、残された家族も、君だけじゃない。」青年と少年にともなわれ、彼女は家に帰っていった。