Smithペアが最初のIDに挑むことになった。
サポートは、僕たちが務めることになった。タンクが僕で、ヒーラーが彼女、Sun君が槍術士で、Moonちゃんが弓術士だ。僕は、サポートに徹し、DPS二人に自由に動いてもらった。ゆっくり進めて、マップの全部を開けた。
IDの達成感が響いたらしくMoonちゃんは、完全にこの世界にハマってしまった。逆にSun君は、当初の目的を忘れず、マスターの素性を探ろうとしていた。
おかしなことに、マスターとMoonちゃんは、仲良くなっていた。女性同士だからだろうか。ミイラ取りがミイラになった感じだ。
Sun君は、そんなMoonちゃんに対して、目的を忘れないように言うと「違うよ。油断させて情報引き出すんだよ」と答えた。
