登場

その夜、エオルゼアにインすると、彼女は既に入っていた。彼女に、職場のYさんがFF14を始めたので今日会うことになっていると伝えた。最初は、興味なさそうだったが、Yさんが部下の女性だというと、私も行くと言ってきた。
溺れた海豚亭について、気が付いたのだが、Yさんの名前を聞くのを忘れていた。見た目もわからないので若葉で初期装備っぽいキャラを探す。Yさんは、壁紙のSSで僕のキャラを知っている。
若葉の一人が、僕に気が付いて、走ってきた。名前を見ると「Takuya Y」となっている。男?見た目は、ミコッテ ムーンキーパーの女性キャラだ。「こんばんは」挨拶が来た。
「Yです。」と本名を名乗った。「Takuyaさん??」、「弟の名前です。名前決められなかったので、名前もらいました。苗字も取るとかわいそうなので、イニシャルのYだけにしました。」といった。Yさんと呼ぶことにした。
「こんばんは」と彼女もあいさつした。
「えーっと、お友達ですか。」とYさんが彼女のことを聞いてきた。
「そうです。Hotさんです。」と彼女を紹介した。彼女は、「Hot Spiceです。よろしく。」とあいさつした。Hot Spiceは、以前のキャラ名とは違う。彼女が、ララキャラを作った時に適当につけた名前だと聞いていた。
「知り合いがいると心強いですね。お友達になってください。」と言ってきたのでフレンド申請をした。彼女も同時にフレンド申請をしたようだった。Yさんに僕と彼女2人で、ゲームの進め方などのアドバイスした。Yさんは、ありがとうと言って、レベル上げてくると旅立った。
この日は、残りの時間で、装備更新のトークンを稼ぐため、いつものように二人でルレを回った。

職場にて2-接点

請負リーダー=ララフェルのフレンドは、3歳年上だった。ゲームで先に知り合ったので年の差は、あまり感じない。仕事を一緒にやっていたときは、たまに職場の飲み会に行くことはあったが、二人だけでリアルで会ったことは、未だになかった。ゲームでは、相棒なので、すごく曖昧な関係だった。先のFC(フリーカンパニー)の件もあるからか、彼女からのアブローチは特にない。僕もオンライン、オフラインを律儀に分けていたので、特にリアル側での付き合いは意識していなかった。
異動になったのでリアルの接点はますますなくなった。フロアは、同じなので、休憩室なのでたまにはすれ違うことはあった。当然挨拶はする。挨拶だけだ。
Yさんから、弟にゲーム機選定させて、ソフトも買わせて、キャラ作ったよ。と連絡があった。仕事は順調なので特に文句はない。ちゃんと、僕と同じサーバにキャラがつくられていた。弟さんが、ゲームに詳しく、ゲームの開始を手伝ってくれたとのことだった。
じゃあ、ゲーム内で会おうかという流れになった。Yさんは、リムサロミンサの巴術士で始めていた。かわいいやつを弟さんに聞いたらこれになったそうだ。確かにカーバンクルはかわいい。リムサの冒険者ギルドのある溺れた海豚亭で待ち合わせることとなった。

職場にて1-異動

僕の仕事の状況も変わっていた、以前の請負管理を含めたプロジェクトの一部管理から社員の部下の育成を含めたチームに移った。請負チームとは疎遠になった。
異動の理由は、ポジティブな理由で、チーム指導力が高く、困難な仕事にも前向きに取り組んでいることが評価されたようだ。すべて、請負リーダさんのお陰なんだけど。まあ、仕事なので、変化は受け入れなければならい。
部下には、2歳年下の女性社員が割り当てられた。彼女に仕様の作成及び進捗管理方法をOJTで指導することとなった。後でわかるがとりあえず、便宜的Yさんと呼ぶことにする。
最近の若者との接し方がわからない。世代はそんなに変わらないので僕の問題かな。
僕のパソコンのデスクトップの壁紙は、JcのSS(スクリーンショット)ままにしている。画像は時々変えている。最近は、おしゃれする余裕もできてきたので、戦闘服でない、おしゃれ装備の時の画像も増えてきた。
おしゃれ装備がYさんの興味を引いたのか、その画像なんですかと聞いてきた。
これは、FF14の僕のキャラの画像だよと教えてあげた。彼女は「そんな服着れるんですね。ゲームって鎧とか着ているのかと思った。」と驚いていた。
「戦闘服もいっぱいあるよ。おしゃれ着も。女子キャラにはもっとかわいい服もあるよ。」
「わたしもやってみたい。弟がゲームに詳しいので聞いてみよう。」
自分に、ゲームのことを振られなくてちょっと安心した。一応、始めるなら、僕のいるサーバでキャラ作ると一緒に遊びやすいよと、あくまでも社交辞令的にサーバ名を教えてあげた。

近況報告

僕は、Jc Crash。読みは、ジェイシー クラッシュだ。FF14を始めて1年が過ぎ、最新ストーリーにやっと追いついた。中堅のプレーヤーに含まれるのかな。メインロールはタンクだ。
僕には、相棒のヒーラーがいる。ララフェルの女性キャラだ。コミュニティには入っておらず、二人で野良パーティを中心にプレイしている。
彼女の方がプレイ歴が長いが、キャラを作り直した関係で、ストーリーの進捗がほぼ同じような状況になった。先月2人そろって、最新コンテンツに追いついた。
彼女から「最新のエンドコンテンツに行けるようになったので、どっかのFCかCWLSのコミュニティに入らない?」と提案があった。
二人ともコミュニティに入いらず、二人で協力してここまで進めてきた。まあ、フレンドがいれば心強いし、しかも相棒のヒーラーがいれば、ノーマルコンテンツで困ることはない。
少し考えてから「そうだね、何をしたいかだよね。」と僕は、彼女の問いについて先送りにするような回答をした。
彼女は、間髪入れず「家が欲しい」と言ってきた。
その提案の意味もよく考えず「お金もかかるし、そもそも土地がないよ。」と答えた。
すると彼女は、そのまま黙ってしまった。
突然コンテンツに突入する音がした。彼女から誘いでパーティに入っていたのだが、彼女が勝手にコンテンツに申請したのだ。タンクとヒーラーなのでルレの申請後、パーティはすぐに成立した。慌てて、準備する。DPSが二人入ったので、彼女に文句も言えないまま、コンテンツを進めた。
そんな二人だった。僕は、彼女との今の関係が心地良く、正直、この状態を変えたくなかった。